武道は元来、相手を殺傷させる技術に人格形成を目的にした精神面とを体系づけ人々　　の間で修行してきたものと思われます。我々無名塾では、基礎を中心に型・相対練習　　　（捌き）を稽古。また、空手修行の一環として一般部と年少部の一部では、古武道も稽　　古しております。

　そして柔拳道とは、空手の技術を主体とし相手の攻撃に対し防御から相手の中心線を崩すこ　　とで、より有効にそして効果的に相手を制することを理想としたものです。

　しかし、決して戦いを目的とした技術ではなく、普段の生活において役に立つものでなけれ　　ば何の意味もありません。道場での修業はその一部であることを知り、道場以外での社会生活　　においてこそ本当の修行であることを認識し、人との関わりの中にあっての心の在り方、身の　　振り方を常に心掛けなければなりません。

　我々の目指す武道とは、日常の稽古の中で危険予知を研ぎ澄まし、争いを未然に防ぐことの　　出来る身体と心の技を磨く道である。